東京歴史環境ラボ

秋の行楽シーズン到来。

昨年からやらせていただいている都内歴史ツアーも秋の部が始まってまいりました。

私が企画・運営致します「東京一万年ウォーク」の第一回開催が近づいてまいりました。

というわけで、再度こちらでお知らせさせていただきます。

【ツアー名】
東京一万年ウォーク　第１回
縄文・弥生時代編「環壕の内と外～縄文・弥生の聖地を巡る～」


【概要】
神田川・善福寺川沿岸にある縄文時代・弥生時代の遺跡を巡ります。都内屈指の集落遺跡である下高井戸塚山遺跡や弥生時代の首長墓が発見された大宮遺跡など各遺跡の性格と立地から、縄文～弥生時代にかけての「生活域」と「聖域」をご案内します。特に今回は自身が発掘調査に携わった遺跡を現場での状況なども含めて解説します。


【想定コース】
京王井の頭線浜田山駅　→柏の宮運動公園（堂の上遺跡）→鎌倉橋上遺跡　→塚山公園（下高井戸塚山遺跡）
→下高井戸八幡神社　→高千穂大学（高千穂大学大宮遺跡）→和田掘公園（大宮遺跡・松の木遺跡）　
→大宮八幡宮　→杉並区立郷土博物館　→済美研究所（済美台遺跡）　→堀之内熊野神社　→東京メトロ丸ノ内線方南町駅


【申込内容】
講座番号：25-6-0179
開催日：2012年10月30日（火）
参加費：￥3,000（施設入場料含む）
定員：30名
申込締切：直前まで受付

【申込先】
いきいきサービスセンター
℡：0120－861－094
fax：0120－038－618

①講座名、②講座番号、③氏名、④住所、⑤電話番号、⑥参加人数
をお伝え下さい。
別途詳しい案内書が送られます。

これ以降、
11月13日（火）「古墳時代編」
11月27日（火）「古代編」
12月4日（火）「中世編」

も実施いたします。

よろしくお願いいたします。

昨年の秋ぐらいから、お友達の黒田涼氏の江戸城及び江戸の大名屋敷ツアーのアシスタントをしたりしていましたが、この秋、同じ出版社主催の講座で私自身が企画した歴史ツアーをやらせていただく運びになりました。

ツアータイトルは、
「東京一万年ウォーク」

現在の大都市東京の基礎は江戸時代に造られたものですが、それ以前から連綿と続いてきた歴史があり、大都市形成を可能とするだけの基盤がありました。それは、人間が住むはるか前、現在の東京・埼玉がある武蔵野台地と荒川低地が形成された氷河時代までさかのぼることができます。

はるか太古の昔から、人間は大地を掘り、地形を改変して生活を営んできました。時代を経るごとにその活動は急ピッチで進み、明治維新、戦後の復興、高度経済成長期を経て、現在も新たな開発の波が押し寄せる中、過去のものは全て失われてしまったかに思われる東京の中でも、視点を変えてみることによって大きな時間の隔たりを飛び越えることが可能な場所がいくつかあります。

このツアーでは、東京の基礎である江戸以前の様相がうかがえる場所を、縄文・弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、中世（鎌倉・室町・戦国時代）の全4回のシリーズで巡りながら、東京に隠された歴史的景観の断片から各時代の日本の情勢をうかがい知ることを目的とします。　
なお、歩くルートは可能な限り中世以前からの古道を歩きます。　

ツアー詳細と申込方法などを以下に記します。

【ツアー名】
東京一万年ウォーク　第１回
縄文・弥生時代編「環壕の内と外～縄文・弥生の聖地を巡る～」

【概要】
神田川・善福寺川沿岸にある縄文時代・弥生時代の遺跡を巡ります。都内屈指の集落遺跡である下高井戸塚山遺跡や弥生時代の首長墓が発見された大宮遺跡など各遺跡の性格と立地から、縄文～弥生時代にかけての「生活域」と「聖域」をご案内します。特に今回は自身が発掘調査に携わった遺跡を現場での状況なども含めて解説します。

【想定コース】
京王井の頭線浜田山駅　→柏の宮運動公園（堂の上遺跡）→鎌倉橋上遺跡　→塚山公園（下高井戸塚山遺跡）
→下高井戸八幡神社　→高千穂大学（高千穂大学大宮遺跡）→和田掘公園（大宮遺跡・松の木遺跡）　
→大宮八幡宮　→杉並区立郷土博物館　→済美研究所（済美台遺跡）　→堀之内熊野神社　→東京メトロ丸ノ内線方南町駅

講座番号：25-6-0179
開催日：2012年10月30日（火）
参加費：￥3,000（施設入場料含む）
定員：30名
申込締切：10月16日


【ツアー名】
東京一万年ウォーク　第２回
古墳時代篇　「武蔵国造の乱と多摩川の古墳群～荏原台古墳群をめぐる～」

【概要】
多摩川沿岸の台地の尾根には数多くの古墳があり、100メートルを超す巨大な前方後円墳や円墳・横穴墓など多種多様な古墳があります。ここでは、多摩川沿いの古墳を巡りながら、古墳についての基礎知識から、それぞれの古墳に埋葬された首長が活躍した時代や東と西で起きた大和朝廷を揺るがす大乱についてなど、知られざる東国の古代史を開設したいと思います。また、東京23区唯一の渓谷である等々力渓谷など、純粋に散策としても楽しめるコースです。

【想定コース】
東急東横線多摩川駅　→　多摩川浅間神社　→　多摩川台公園（園内に亀甲山古墳、古墳展示室、多摩川台古墳群、蓬莱山古墳）→　蓬莱公園（昼休憩）→　観音塚古墳　→　宇佐神社（八幡塚古墳）→　狐塚古墳　→　御岳山古墳　→　等々力不動尊　→　等々力渓谷（等々力3号横穴墓）　→　野毛大塚古墳　→　東急大井町線等々力駅



講座番号：25-6-0180
開催日：2012年11月13日（火）
参加費：￥3,000（施設入場料含む・昼食持参）
定員：30名
申込締切：10月30日


【ツアー名】
東京一万年ウォーク　第３回
奈良時代篇「鎮護国家の国づくりと古代交通網～武蔵国分寺・国分尼寺と東山道武蔵路をめぐる～」

【概要】
多摩地方は、古代の武蔵における行政の中心施設がありました。府中市には武蔵国府が、国分寺市には武蔵国分寺・国分尼寺があり、それは市の名称の由来にもなっています。ここでは近年史跡整備が進められている武蔵国分寺・国分尼寺周辺を巡りつつ、律令国家が目指した国づくりと古代交通網について解説します。また、日本の名水100選になっている真姿の池湧水群とお鷹の道といった、武蔵野の原風景を楽しんでいただけます。

【想定コース】
JR西国分寺駅　→東山道武蔵路跡　→武蔵国分尼寺跡　→黒鐘公園（昼休憩）→国分寺市文化財資料展示室
→武蔵国分寺跡　→武蔵国分寺　→武蔵国分寺跡資料館・おたかのみち湧水園　→真姿の池湧水群　→お鷹の道　→殿ケ谷戸庭園　→JR国分寺駅

講座番号：25-6-0181
開催日：2012年11月27日（火）
参加費：￥2,800（昼食持参）
定員：30名
申込締切：11月13日


【ツアー名】
講座名：東京一万年ウォーク　第４回
室町・戦国時代篇「武蔵の名族の興亡～世田谷城と吉良氏遺跡をめぐる～」

【概要】
関東の武士と言えば、平安末鎌倉においては板東八平氏や武蔵七党、室町期は関東管領上杉家、戦国期においては後北条氏が有名ですが、東京の世田谷に室町幕府の将軍職を相続できる程の名族がいたことはあまり知られていません。ここでは中世の東京きっての名族世田谷吉良氏の居城世田谷城とその周辺の関連史跡を巡りながら、関東における武士の興亡を解説します。

【想定コース】
小田急線豪徳寺駅　→常徳院　→世田谷八幡宮　→勝光院　→世田谷城跡公園（昼休憩）→豪徳寺　→勝国寺
→世田谷区郷土資料館（世田谷代官所跡）→実相院　→東急世田谷線上町駅

講座番号：25-6-0182
開催日：2012年12月4日（火）
参加費：￥2,800（昼食持参）
定員：30名
申込締切：11月20日


申込先
いきいきサービスセンター
１：講座名、２：講座番号、３：氏名、４：住所、５：電話番号（ＦＡＸ番号）、６：参加人数をお伝え下さい。
別途詳しい案内書が送られてきます。

℡：0120－861－094　（日・祝を除く9時～19時まで受付）
ｆａｘ：0120－038－618　（24時間受付）


よろしくお願いいたします。

前回は、武蔵野台地の堆積時期の違う各面について簡単に触れましたが、次にそれぞれの面の概要とその特徴について書いてみたいと思います。

下末吉面（以下S面）は、横浜市鶴見区の下末吉台地を指標とし、武蔵野台地東部及び南部に見られる標高30～20m代の高台で、新宿などが位置する淀橋台や武蔵小山などが位置する荏原台などがそれにあたります。



前回も引用した、国土地理院作成の「東京都区部・1/250000デジタル標高地形図」をもう一度見ていただきたい。この図の中央部とその下側に色の濃い部分が見られます。その箇所がS面にあたります。



この図では暖色系の色が濃い程、標高が高いことを表しますが、基本的に武蔵野台地は西側から東側に向けて標高が低くなっていきます。しかし、これらの面はその周辺よりも標高が高いことが分かります。これは一体どうしてなのか？

今から12万5千年前の間氷期に、地球が温暖化したことによって起こった下末吉海進によって海水面が5～10m上昇し、関東平野一帯は「古東京湾」と呼ばれる浅い海が広がっていきました。そこに、多摩川が関東山地から運んでくる土砂や箱根火山からの噴出物が堆積していったのです。

間氷期が終了してヴュルム氷期が始まると、再び海は後退してゆき、テラス状の平坦な台地が姿を現しました。これが武蔵野台地の基礎となるS面形成の流れです。

武蔵野面（以下M面）は、武蔵野台地の主要面で、その大部分がこの面に属していますが、特に東縁北部は豊島台、本郷台、南部は高輪台などと呼ばれています。



M面も上記のS面と同様に、多摩川が運んだ土砂の上に、主に富士山からの噴出物が堆積してできました。

さて、先ほど、S面の方が東側にあるのに、その周辺のM面より標高が高いのは何故か？問いがありましたが、その違いは陸地化した時期の差でもあります。

それでは、実際にM面とS面が隣接するポイントを観察して行きたいと思います。観察の方法としては、河川による谷地からS面とM面という異なる面が隣接する地点を南北方向に移動し、斜面地形を観察しながらそれぞれの場所を見て行きたいと思います。



S面とM面の隣接点で、その高低差を体感できる場所として、今回は杉並区方南一丁目付近の神田川から甲州街道にかけての地域を例としてみたいと思います。

東京メトロ丸ノ内線の方南町駅周辺は「峰」という字名で、面としてはM面です。ここには縄文・弥生の大規模な集落跡である「方南峰遺跡群」があり、台地縁辺部は東京都指定史跡に古墳時代の集落跡である「釜寺東遺跡」があります。



今回のスタート地点は、その峰台地の南東側を巻くように流れる神田川のから。方南小学校周辺は神田川の氾濫原に当たり、旧石器・縄文早～後期の低湿地遺跡である「向方南遺跡」があります。



ここから方南図書館のわきを抜けると急な上り坂が。この台地上はM面にあたります。



この縁辺には谷中稲荷神社が祀られています。





坂を上がるとしばらく平坦面が続きます。



その途中から緩やかに下りますが、これは東西方向に谷が入っているためでしょう。この谷はかつての神田川の支流の一つだったと考えられます。




そこから一気に標高が上がります。その崖上の縁辺を一直線に走るのが、いわゆる水道道路（都道431号角筈和泉線）です。その名の通り、かつて、淀橋浄水場と和泉給水所を結ぶ玉川上水新水路が通されていました。



「図説渋谷区史」によると、玉川上水の老朽化や流域の状況変化により水質悪化が進み、明治19年のコレラの大流行で水道の衛生面が問題となり、近代水道の敷設が急務となりました。



当初の計画案では、玉川上水の水をそのまま利用して､千駄ヶ谷（現在の高島屋タイムズスクエア付近）に浄水場を作り配水するという案だったそうですが、地質等の 調査により淀橋台地に変更され、そのため新たな水路が必要になりました。

新水路は、蛇行していた玉川上水を、和田堀から淀橋までを直線的に結び、築堤上を流すというもので、渋谷区内の笹塚、幡ヶ谷、本町を通すことになりました。明治26年（1893年）に淀橋浄水場の建設と新水路の開削が起工され、明治31年 （1898年）に竣工しました。

玉川上水新水路は関東大震災で崩壊したのを機に、道路拡幅された甲州街道の下に埋設され、その跡地は暗渠化して現在の水道道路になったと言う訳です。



水道道路の直下にあたる崖面がS面とM面の境になります。甲州街道はこのS面台地の尾根にあたります。江戸期に整備された主要街道は基本的に尾根道になっているという共通点があります。



今回のポイントでは目視の標高差は3～4m程でした。この標高差には５万年程のタイムラグがあるのです。

最近更新頻度が低く、内容も都心の神社巡り的なブログになってきましたが、そもそもここで主に扱っているのは地理的環境と歴史的事項のリンク。今後このブログをやっていく上で、地理的環境は非常に重要になるため、武蔵野台地の成り立ちについて、その地形的特性で選定した場所を数回に分けて軽く触れさせていただきます。

一見普通の地面でも「S」な地面と「M」な地面があります。それは一体何なのか！？それは武蔵野台地を見て行く上で非常に重要になってきます。



東京の中西部は、一見どこまでも街並が広がって造成され尽くしているように思えますが、実際はかなり起伏のある地形です。その起伏のある地域が武蔵野台地です。



この図は、国土地理院作成の「東京都区部・1/250000デジタル標高地形図」より抜粋です。武蔵野台地は、東京都西北部及び埼玉県南部にかけての入間川・荒川と多摩川に挟まれたエリアに広がっています。この台地の成り立ちには、地球のダイナミックな働きが大きく関係しています。折角なので相当な年数を遡って見てみたいと思います。

今からおよそ500万年前、地球の気候は温暖な間氷期にあたり、今の神奈川中・東部、東京、埼玉東部一帯は海だったようです。現在は内陸部である東京都昭島市では、当時の海にいたクジラの化石が見つかっていますです。このクジラの化石の腹部周辺からはサメの歯が沢山見つかっていて、サメに襲われて湾奥にまで侵入したと考えられています。

それが200万年程前になると、気候が寒冷になる氷河期がやってきて海水面が低下し、さらに、その海に相模川、多摩川、古利根川、鬼怒川の元となる河川が流れ込み、湾内には大量の土砂が堆積して浅い海になって行きました。このとき溜まった土砂によって形成されたのが、関東南部の基盤層となっている「上総層群」です。

70万年程前、ギュンツ氷河期がやってきて海水面が後退したところに、現在の青梅辺りに河口があった多摩川が大氾濫して、広い範囲に円礫をばらまいて扇状地を形成しました。中学校か小学校の地理でもやりましたが、扇状地とは川が上流から運んできた石や土砂を山が切れた平地のところで一気に放つことでできる地形です。

これによって河道の周辺は河原が、河口部には三角州が形成されて行きます。これが武蔵野台地全体の基盤になります。そして、多摩川が流れをだんだん南に移すにあたって河原や三角州は陸地化が進み、その上に長い年月をかけて富士山や箱根、八ヶ岳、浅間山、榛名山、那須岳などの火山灰が堆積して行きました。これが関東ローム層です。

この後、約18万年前からのリス氷河期、約7万年前からのヴェルム氷河期とそれぞれの間氷期に海水面の後退と上昇が繰り返され、台地部は堆積と浸食が繰り返され、海に面した武蔵野台地東部には非常に入り組んだ鹿角状谷地が形成されました。


（国土地理院「東京都区部・1/250000デジタル標高地形図」より抜粋）

さて、今回のテーマでもある地面の「S」と「M」についてですが、武蔵野台地はローム層の堆積の古さによって「多摩面」「下末吉面」「武蔵野面」「立川面」に大きく分かれます。

「S」と「M」はその下末吉面、武蔵野面の略称です。ちなみに、多摩面は「T」、立川面は「Tc」になります。

次回はそれぞれの面の概要や特徴について、キーになる場所を実際に見て行きたいと思います。

最近赤坂方面に用事があって良く行きます。


今まであまり行かない地域だったので、慣れない間は駅と目的地の往復みたいな感じでしたが、土地勘もついてきたので、付近を散策することに。


先ずは江戸城南西の鎮守である。山王日枝神社にご挨拶に行くことに。





外堀通りに面した参道には、威風堂々たる鳥居がそびえ立っています。このタイプの鳥居は「山王鳥居」と呼ばれるもので、破風が付いているのが特徴です。





鳥居をくぐると、白亜の石段が山頂へと続いています。オフィス街にあるためか石段もアーバンな感じです。エスカレーターもあるため、お年寄りや足の不自由な方でも気軽に参拝ができます。





眼下には赤坂のビル群が広がっています。眼下とは言え周りのビルの方が高いのですが…。





石段を登りきると、山門風の建物が。神仏習合の性格が現れています。





社殿の正中のラインにある石段は古風なもの。





日曜ということもあり、お参りの方がたくさん。

この神社の御祭神は「大山咋神（オオヤマクイノカミ）」。その名の通り山の神様です。

社伝によるとこの神社は、江戸の開祖である江戸氏が山王宮を祀ったのにはじまり、太田道灌が江戸城築城に際して川越山王社を勧進し、江戸郷の守護神として信仰を集めました。

その後、徳川家康の江戸入府にあたり、城内鎮守と徳川の産土神として崇敬を受け、徳川の2代将軍秀忠の時代に今の国立劇場の辺りに移されました。

さらに4代将軍家綱の時代に起きた明暦の大火で社殿が焼失したため、溜池にあった肥前島原藩松平忠房の屋敷地を接収し、社殿を再建。現在に至るそうです。





この神社の御眷属は猿です。難が“去る”ということもあり、厄除けの御利益があると考えられています。





こちらは子を抱いた母子猿。





拝殿の裏手にまわると、また違った種類の鳥居が。ここには稲荷神社が合祀されています。

神社において、その本殿に祀られている神様だけでなく、そこに合祀されている摂社や末社もしっかりとお参りすることが重要です。なぜかというと、摂社や末社からは、この土地の様子が窺えるからです。

例えば、天神さまやお稲荷さんが祀られている場合は、農耕祭祀が行われていたことを表し、祇園社や須賀社などのスサノオ系（もしくは牛頭天王）の社が祀られている場合は、疫病平癒の祈願で、かつてこの地域で疫病が流行ったことが窺えます。





その奥に岩でできたアーチ状のものが。この向こう側は都立日比谷高校になりますが、そちらの方に抜けられるかはわかりません。





都内の台地上にある神社には、男坂・女坂といった感じで2種類の石段があったりします。前者が急勾配で、後者が緩やか勾配の長い石段です。ここにもそのような石段があります。





この山をぐるっと廻るように降りていくこの石段の周囲には多くの木立があり、先ほどのようなオフィス街にいる感覚を忘れてしまいそうです。



山の壁面はコンクリブロックで固められていて、ツタがそれを包み込んでいます。




石段を下りると立派な常夜灯と狛犬、そして、金属製の山王鳥居があります。この鳥居の正面には、赤坂の歓楽街が広がっています。